シンタックスハイライト
Astroには、ShikiとPrismの組み込みサポートがあります。これにより、次の要素にシンタックスハイライトが適用されます。
- MarkdownまたはMDXファイル内で使用されるすべてのコードフェンス(```)
 .astroファイル内の組み込み<Code />コンポーネント(Shikiを使用).astroファイル内の<Prism />コンポーネント(Prismを使用)
さらに、Expressive Codeなどのコミュニティ製インテグレーションを追加すると、コードブロックに対してより多彩な装飾やアノテーションを行えます。
Markdownコードブロック
Section titled “Markdownコードブロック”Markdownのコードブロックは、前後を3つのバッククォート(```)で囲むことで表します。開始側のバッククォート直後にプログラミング言語を指定すると、コードを読みやすい色分けで表示できます。
```js// JavaScriptコードの例var fun = function lang(l) {  dateformat.i18n = require('./lang/' + l);  return true;};```AstroのMarkdownコードブロックは、デフォルトでShikiのgithub-darkテーマを使用してスタイルされます。出力はインラインstyleのみで、不要なCSSクラスやスタイルシート、クライアントサイドJSは含まれません。
markdown.syntaxHighlight設定を使って、Prismのスタイルシートを追加しPrismハイライトに切り替えることや、ハイライト機能自体を無効化することもできます。
markdown.shikiConfigを参照してください。
デフォルトShikiテーマの設定
Section titled “デフォルトShikiテーマの設定”Astro設定で任意のShiki組み込みテーマを指定できます。
import { defineConfig } from 'astro/config';
export default defineConfig({  markdown: {    shikiConfig: {      theme: 'dracula',    },  },});ライトモードとダークモードのテーマを設定する
Section titled “ライトモードとダークモードのテーマを設定する”ライトモード・ダークモードの両方に別テーマを指定できます。
import { defineConfig } from 'astro/config';
export default defineConfig({  markdown: {    shikiConfig: {      themes: {        light: 'github-light',        dark: 'github-dark',      },    },  },});その後、Shikiのダークモード用CSS変数をメディアクエリやクラスで適用して、すべてのMarkdownコードブロックに反映します。Shikiの例では.shikiクラスを使っていますが、Astroでは.astro-codeに置き換えてください。
@media (prefers-color-scheme: dark) {  .shiki,  .shiki span {  .astro-code,  .astro-code span {    color: var(--shiki-dark) !important;    background-color: var(--shiki-dark-bg) !important;    /* フォントスタイルを変更したい場合のみ */    font-style: var(--shiki-dark-font-style) !important;    font-weight: var(--shiki-dark-font-weight) !important;    text-decoration: var(--shiki-dark-text-decoration) !important;  }}独自Shikiテーマを追加する
Section titled “独自Shikiテーマを追加する”事前定義済みテーマの代わりに、ローカルファイルからカスタムShikiテーマを読み込めます。
import { defineConfig } from 'astro/config';import customTheme from './my-shiki-theme.json';
export default defineConfig({  markdown: {    shikiConfig: {      theme: customTheme,    },  },});Shikiテーマのカスタマイズ
Section titled “Shikiテーマのカスタマイズ”より詳細なカスタマイズはShikiテーマのドキュメントを参照してください。ライト/ダーク切り替えやCSS変数によるスタイルも利用できます。
Astroで使用する場合は次に注意します。
.shikiクラスではなく.astro-codeクラスを使用するcss-variablesテーマではCSSカスタムプロパティのプレフィックスを--shiki-から--astro-code-に変更する
コードブロック用コンポーネント
Section titled “コードブロック用コンポーネント”.astroおよび.mdxファイル内では、次の2つのコンポーネントでコードブロックを表示できます。
各コンポーネントのPropsはComponentProps型で参照できます。
<Code />
Section titled “<Code />”<Code />はShikiを使用し、ほぼすべてのテーマと言語をサポートします。カスタムテーマ・言語・transformers・デフォルトカラーも指定可能です。設定はtheme、lang、transformers、defaultColorの各属性で渡します。MarkdownのshikiConfig設定は引き継がれません。
---import { Code } from 'astro:components';---<!-- JavaScriptコードをハイライト --><Code code={`const foo = 'bar';`} lang="js" /><!-- テーマをカスタマイズ --><Code code={`const foo = 'bar';`} lang="js" theme="dark-plus" /><!-- 折り返しを有効化 --><Code code={`const foo = 'bar';`} lang="js" wrap /><!-- インラインコードとして表示 --><p>  <Code code={`const foo = 'bar';`} lang="js" inline />  がインラインで表示されます。</p><!-- デフォルトカラーを無効化 --><Code code={`const foo = 'bar';`} lang="js" defaultColor={false} />Transformers
Section titled “Transformers”
	追加:
	astro@4.11.0
	
	
Shiki transformersをtransformersプロパティに配列で渡して適用できます。Astro v4.14.0以降では、Shikiのmeta属性を文字列で渡してオプション指定も可能です。
transformersはクラスを付与するのみのため、スタイルは独自にCSSで指定してください。
---import { transformerNotationFocus, transformerMetaHighlight } from '@shikijs/transformers';import { Code } from 'astro:components';
const code = `const foo = 'hello'const bar = ' world'console.log(foo + bar) // [!code focus]`;---<Code  code={code}  lang="js"  transformers={[transformerMetaHighlight()]}  meta="{1,3}"/>
<style is:global>  pre.has-focused .line:not(.focused) {    filter: blur(1px);  }</style><Prism />
Section titled “<Prism />”<Prism />はPrismのCSSクラスを適用してコードをハイライトします。表示にはPrismのスタイルシートを追加する必要があります。
まず@astrojs/prismをインストールします。
npm install @astrojs/prismpnpm add @astrojs/prismyarn add @astrojs/prismインストール後、通常のコンポーネントと同様にインポートして使用できます。
---import { Prism } from '@astrojs/prism';---<Prism lang="js" code={`const foo = 'bar';`} />Prismがサポートする言語一覧に加えて、lang="astro"でAstroコードもハイライトできます。
Prismスタイルシートを追加する
Section titled “Prismスタイルシートを追加する”Prismを使用する場合(markdown.syntaxHighlight: 'prism'を設定するか<Prism />コンポーネントを利用する場合)、ShikiではなくPrismのCSSクラスが適用されます。シンタックスハイライトを表示するには、CSSスタイルシートを追加してください。
- Prism Themesからお好みのスタイルシートを選択します。
 - そのスタイルシートをプロジェクトの
public/ディレクトリに配置します。 - レイアウトコンポーネントの
<head>内で<link>タグを使って読み込みます。(Prism基本使用法も参照) 
使用可能な言語やオプションについては、Prismの言語サポート一覧もご覧ください。
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